特長
- 通知に基づく画期的なマークツールやフォルダー指定して一括処理が行えるツールを利用することで、マスキング作業を容易に実施できます。
- 煩雑な作業であったマスキング案(見え消しPDF、マスキング一覧案)および公表資料(マスキングPDF)の作成をワンクリックで簡単に作成できます。
- マスキング箇所の下にテキストが残っていないかを自動チェックし、消し漏れ箇所はピンポイントで指摘します。
新機能
- 照会事項の開示請求対応
- 当局にマーク済みのPDFファイルや見え消しPDFを提出する場合、当局が墨消し注釈を修正または削除したり、Acrobatの墨消し機能で【適用】したりして、公開資料を作成できるようにしました。
- 【パターン検索してマーク】ツール
- 年齢や症例番号・試験番号・施設番号など、決まった文字数の何文字目を墨消しするかをパターンとして登録し、検索パターンの検索結果から、マーク候補を確認しながらマークできるようにしました。登録パターンは、Excel出力することでチーム内で共有できます。
例)試験番号(CXXXX-XXXXX)の4桁目、5桁目だけマークする
- 年齢や症例番号・試験番号・施設番号など、決まった文字数の何文字目を墨消しするかをパターンとして登録し、検索パターンの検索結果から、マーク候補を確認しながらマークできるようにしました。登録パターンは、Excel出力することでチーム内で共有できます。
- 【検索してマーク】ツール
- 検索文字列の検索結果から、マーク候補を確認しながらマークできるようにしました。
- 文字数が異なる次のような文字列を一度に検索してマークするには、正規表現をチェックオンにして、検索文字列に”ABC-123(XOLM|XO){0,1}”と入力することでマークできます。
ABC-123
ABC-123XO
ABC-123XOLM
- 【マークを選択】ツール
- 複数のマークを簡単に選択できるようにしました。選択したマークは、Deleteキーで削除できます。
- 【マークを編集】ツール
- マスキング案や公表資料を作成した後に修正が必要になった場合、置換文字列や理由を簡単に変更できるようにしました。
- 置換文字列のフォントサイズなども変更できます。
- Acrobatの【テキストと画像の選択ツール】や注釈リスト、Redactの【マークを選択】で選択して削除した墨消し注釈をCtrl+Zで復元すると、墨消しスタイルが復元できない不完全な注釈になります。これを検出して削除できるようにしました。
- 【画面キャプチャー領域を指定】ツール
- マスキング一覧(案)の【マスキング希望箇所の記載内容】列には、マークが連続するか空行1行であれば、まとめて画面キャプチャーしていました。これを分割したり、段落や表全体など説明したい箇所を矩形領域で指定したりして、出力できるようにしました。
- 【行番号表示/非表示】ツール
- マスキング一覧(案)をレビューしてマーク箇所を修正する場合に、PDF上で行番号を表示することにより、修正したいマーク箇所を容易に見つけることができます。
- 【Redactツールパレット】
- Redactのすべてのツールを起動できるようにしました。ツールパレットは、ツールボタンとツールオプションから構成されます。各ツールボタンをクリックすると、そのツールのツールオプションまたはダイアログを表示します。ツールパレットからすべての操作を制御できるので、作業が効率化します。
改良点
- RedactをAcrobat 2020(永続ライセンス版)にインストールできるようにしました。
- 【一括マーク】ツール
- パターン検索ができるようにしました。
- 文字列検索時、置換文字列の配置や引き出し線注釈のフォントサイズを指定できるようにしました。
- 【墨消しスタイル】
- 置換文字列のフォントサイズに”墨消し領域の幅に合わせて拡大/縮小”を追加しました。
- 置換文字列の配置、引き出し線注釈のフォントサイズ、理由を追加しました。
- 表の操作性を向上しました
- 直接編集(行の追加と削除、セル内の編集)や上下矢印キーを使用してセルが移動できます。
- Ctrlキーを押しながら、マウスホイールで文字を拡大/縮小できます。
現行のマスキング作業の流れ
機能一覧
- マーク作業支援機能
・Redactツールパレット ・一括マーク ・検索してマーク ・パターン検索してマーク
・墨消しとしてマーク ・1文字のみをマーク ・矩形でマーク ・日付をマーク ・等幅にマーク ・マークを選択 ・マークを編集
※「EMA Policy 0070」に対応しています。 - マスキング案の作成機能
・マスキング案の作成(見え消しPDF、マスキング一覧(案) ・画面キャプチャー領域の指定 ・行番号の表示/非表示
※マスキング一覧(案)の頁番号のオフセット出力に対応しています。 - 公表資料の作成機能
・公表資料の作成(マスキングPDF、確認PDF)
※表紙の挿入、文書プロパティ・しおり・リンクの削除、ページの画像化、ファイル分割、公表用ファイル名での出力に対応しています。
マーク作業支援機能 説明画面
マスキング案の作成機能
見え消しPDF
- 当局に提出する見え消しPDFをボタン1つで作成可能です。
- 墨消しと文字列置換でハイライト色は個別に指定可能です。
- 再提出に対応しました。
<今回変更> ・墨消し:ピンク色 ・文字列置換:緑色
<前回提出> ・墨消し:黄色 ・文字列置換:水色
マスキング一覧(案)
- 分担執筆対応として、モジュール名(ファイル名)を出力可能です。
- 頁・行、理由を自動出力します。
- 複数行まとめてページ幅で画面キャプチャしたものを自動出力します。
- 再提出時、今回変更箇所は下線二重線、それ以外は下線一重線を自動付与します。
公表資料の作成機能
マスキングPDFの作成
- 公表資料であるマスキングPDFを作成します。作成時には、次の処理を同時に行います。
- 置換文字列のあるページの脚注に「*新薬承認情報提供時に置換」を自動付与します。
作成されるマスキングPDFの一例
確認PDF
Redactを利用しない業務フローでは、マスキング箇所をマウスドラッグで選択して、
テキストエディタにコピーペーストして文字列が抜き取られているかどうかを確認していました。
Redactは、確認PDFを作成し、マスキング漏れを チェックして指摘します。
マスキング箇所は青枠表示、マスキング漏れ箇所は赤枠で注釈として指摘します。
先頭ページにマスキング漏れの有無を注釈で付与します。
動作環境
バージョン | 動作環境 |
PharmaDoc Redact 3.0.1 | 日本語版/英語版 |
・Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10 | |
・Adobe Acrobat X, XI, DC 2015, 2017, 2020, DC サブスクリプション版 | |
・Microsoft Word 2010, 2013, 2016, 2019, Microsoft 365 | |
・Microsoft Excel 2010, 2013, 2016, 2019, Microsoft 365 | |
・Microsoft .NET Framework 4.0, 4.5, 4.5.1, 4.5.2, 4.6, 4.6.1, 4.6.2, 4.7, 4.7.1, 4.7.2, 4.8 | |
・Microsoft Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ (x86) | |
標準バンドル製品 | |
・PharmaDoc Reviewer (必須ソフトウェア) | |
・Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x86) |
※PharmaDoc Redactは、プラネットファーマソリューションズ株式会社の登録商標です。
※記載の社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。